三価クロメートとは?ねじの表面処理の種類と選び方

更新日: 2026-10-28

ねじの表面処理
表面処理の異なるボルトの比較(イメージ図)

三価クロメートとは、亜鉛めっきの上に施す、三価クロムを使った化成処理(クロメート処理)です。 以前主流だった六価クロメートは、RoHS指令などで六価クロムの使用が制限されたため、現在は三価クロメートが一般的です。亜鉛めっきの耐食性を高め、光沢(銀白色)や黒などの外観に仕上げます。

六価クロメートと三価クロメートの違い

六価クロメート 三価クロメート
環境規制 六価クロムがRoHS等の規制対象 RoHS対応として広く使われる
色 有色(黄色系)、光沢、黒、緑 など 光沢(銀白〜青み)、黒 など
自己修復性 傷ついた部分を補う性質がある 六価より弱いとされる
耐食性 皮膜の種類による 皮膜とトップコートの有無による

耐食性の要求は、塩水噴霧試験(JIS Z 2371/ISO 9227)で白さび・赤さびが出るまでの時間などで指定するのが一般的です。

ねじの主な表面処理

処理 特徴 主な用途
亜鉛めっき+三価クロメート 一般的な防錆。光沢・黒などの外観 機械・電気機器全般
黒染め(四三酸化鉄皮膜) 薄い皮膜で寸法変化が小さい。防錆力は低く、油で補う 機械部品、六角穴付きボルト
ニッケルめっき 外観と耐食性 電子機器、外観部品
ジンクフレーク 電気めっきでないため水素ぜい化のリスクを抑えやすい。高い耐食性 自動車、高強度ボルト
不動態化(パシベーション) ステンレスの耐食性を整える ステンレスねじ
陽極酸化 チタン・アルミの着色や皮膜 チタンボルト、アルミねじ

選ぶときの注意点

よくある質問

三価クロメートはRoHS対応ですか?

六価クロムを含まない処理として、RoHS対応で広く使われています。RoHSの分析データが必要な場合は、見積もり時にお知らせください。

黒染めと黒色三価クロメートの違いは?

黒染めは鋼の表面に薄い酸化皮膜を作る処理で、寸法がほとんど変わらない一方、防錆力は低めです。黒色三価クロメートは亜鉛めっきの上に施すため、防錆力は高い一方、めっきの膜厚を考慮する必要があります。