段付きボルト(ショルダーボルト)

段付きボルト(ショルダーボルト、ショルダースクリュー)は、頭部とねじ部の間に、ねじのない精密な円筒部(段部)を持つボルトです。段部が軸や位置決めピンの役割を果たし、レバー、リンク、ローラー、プーリーなどの回転・揺動部品の支点や、金型・治具の位置決めに使われます。
規格品と特注品
六角穴付きの段付きボルトはISO 7379(インチ系はASME B18.3)などで寸法が規定されており、段部の径公差はf9などが一般的です。次のような場合は特注になります。
- 段部の径・長さが規格にない
- 段部の公差をさらに厳しくしたい(h7、g6 など)
- ねじ部を長く・短くしたい、ねじの種類を変えたい
- 材質をSUS316、チタン、耐熱鋼などにしたい
- 頭部を薄く・大きくしたい、穴形状を変えたい
製作方法
| 部位 | 主な加工 |
|---|---|
| 段部 | 旋削+研削(センタレス研削など)で径と表面粗さを仕上げる |
| ねじ部 | 転造または切削 |
| 頭部 | 圧造または切削。六角穴は圧造・ブローチ加工など |
| 熱処理 | SCMなど合金鋼は焼入れ焼戻しで強度区分を確保 |
図面で指定していただきたい項目
- 段部の径と公差、長さと公差、表面粗さ
- 段部とねじ部の同軸度、頭部座面の直角度(必要な場合)
- ねじの呼び・長さ、首下の逃げ形状
- 材質・硬さまたは強度区分、表面処理
よくある質問
段部の公差はどのくらいまで対応できますか?
段部の径・長さ・材質によって加工方法が変わるため、図面で確認してご回答します。厳しい公差の場合は、研削仕上げを前提にお見積もりします。
ステンレスの段付きボルトも作れますか?
はい。SUS304、SUS316、SUS630(17-4PH相当)など、用途に合わせてご相談ください。強度や硬さの要求がある場合は図面でご指定ください。